糖質制限中の立ちくらみ、気になりますよね。
「糖質制限すると立ちくらみがひどい…。」
「糖質制限をやってみたいけど、フラフラしたり立ちくらみしたりするって聞いたから心配。
安全にダイエットするにはどうしたらいいの?」
ダイエット中に、立ちくらみやめまいといった体調不良を訴える方は少なくありません。
ダイエット効果が高いと言われている糖質制限。できることならトラブルなく進めたいですよね。
この記事では、
- 糖質制限中の立ちくらみの原因と対策
- 立ちくらみが起きたときの対処法
- 糖質制限で安全にダイエットするためのコツ
についてお伝えします。糖質制限と立ちくらみの関係について、大切な情報をギュッとまとめました。
誤った糖質制限を行うと、いくら頑張っても痩せることはできません。
立ちくらみを防ぎながらダイエットするコツもしっかりとお伝えします。ぜひ最後までご覧ください!
糖質制限中のめまいや立ちくらみはなぜ起きる?考えられる4つの原因
糖質制限中、立ちくらみやフラフラする、といった不調を訴える人は非常に多いです。なぜ糖質制限中は立ちくらみが起こりやすいのでしょうか?
糖質制限中にめまいや立ちくらみが起きる原因はとしては、次の4つが考えられます。
- カロリー不足
- 栄養不足
- 低血糖
- 貧血
順番に説明します。
1. カロリー不足
糖質制限中のめまいや立ちくらみの原因として一番多いのが、カロリー不足になってしまっているケースです。
糖質制限しているからといって主食だけ抜くと、糖質がカットされる分だけカロリー不足になってしまいます。
カロリー不足の状態では体をうまく動かすことができません。立ちくらみやめまい、ふらつきといった症状が出てしまいます。
自分に必要なエネルギー量を知らない、必要なだけのカロリーが摂取できていないときに起こると言えます。
2. 栄養不足
2つ目の原因として、必須栄養素を十分摂っていないことによる栄養不足が考えられます。
糖質制限中はタンパク質を中心に摂る方が多く、体に大切なビタミンやミネラルが不足しがちです。
また、糖質を制限するということは、それだけで栄養不足の状態を作り出してしまうことを忘れてはいけません。特に極端な糖質制限は栄養バランスを失いとても危険。
糖質と同時に脂質をカットしてしまったり食べる量が減ってしまうのも、栄養不足になる要因の一つです。
3. 低血糖
3つ目の原因として考えられるのは、低血糖です。低血糖とは、血液中のブドウ糖の量が異常に少なくなってしまっている状態。
立ちくらみやめまい、頭痛、眠気のほかにも、だるさやイライラ、思考力の低下なども低血糖の時に見られる症状です。
ひどい時は意識を失うこともありますし、最悪の場合死に至ることもあるので注意が必要な状態です。
4. 貧血
4つ目の原因として考えられるのが、ダイエット中に見落とされがちな貧血です。
特に女性はもともと貧血気味の方が多いので、注意が必要。また、一般的な貧血である鉄乏性貧血ではなくても、潜在的に貧血になっている人もいます。
貧血は立ちくらみの原因になるだけでなく、ダイエットの成功率を下げてしまうので対処する必要があります。
糖質制限中の立ちくらみは危険!トラブルを防ぐための4つの対策
それでは糖質制限中に立ちくらみなどのトラブルを防ぐためには、どうすればいいでしょうか?
体調不良などのトラブルを防ぐための対策は4つ。
- 糖質制限とカロリー制限を同時にしない
- 糖質以外の栄養素をしっかり摂る
- 極端な糖質制限をしない
- ひどい立ちくらみが続くなどの場合は受診する
順番に説明します。
1. 糖質制限とカロリー制限を同時にしない
糖質制限とカロリー制限を同時に行うのはやめましょう。
糖質を制限したまま、カロリーも落とせば早く痩せられる!と思うのはとても危険。必要なカロリーや栄養素が十分に摂れず、体調不良になりかねません。
糖質を制限する分、必要なカロリーをしっかり摂る必要があります。
2. 糖質以外の栄養素をしっかり摂る
糖質制限中は、糖質以外の栄養素をしっかり摂るようにしましょう。カットした糖質分の栄養素をタンパク質や脂質で補わないと、栄養不足に陥ります。
特にビタミンやミネラルはエネルギーの代謝に必須。不足するとせっかく糖質制限しても痩せられないという結果に。
制限する糖質の量にかかわらず、ほかの栄養素をしっかり摂るということを心がけましょう。
3. 極端な糖質制限をしない
糖質を一切摂らないという極端な糖質制限は、立ちくらみの原因になります。
極端な糖質制限は低血糖の原因になりますし、立ちくらみ以外の体調不良の原因にもなりかねません。
糖質制限は、摂取する糖質量を調整できるのも大きな魅力のひとつです。極端な糖質制限をいきなり始めるのではなく、体に無理のないように少しずつ減らしていきましょう。
4.ひどい立ちくらみが続くときは受診を
ひどい立ちくらみや体調不良が続くときは、糖質制限をやめて受診しましょう。
糖質制限が原因の場合は、糖質を摂れば落ち着くことがほとんどです。しかし、立ちくらみやめまいは、ほかの病気が原因で起きることもあります。
体調が悪くてはダイエットもできません。立ちくらみが続くなど、気になる症状があるときはまず受診するようにしましょう。
立ちくらみがしたときの正しい対処法
間違ったやり方で糖質制限をすると、立ちくらみやめまいが起きやすいことは理解できたと思います。
では立ちくらみがしたときは、どのような対処をすればよいでしょうか。
正しい立ちくらみの対処法は4つ。
- 低い姿勢を保つ
- 服を緩める
- 症状が治まるのを待つ
- 治まった後も、急な動作は控えてゆっくり動く
順番に説明します。
1. 低い姿勢を保つ
立ちくらみだ!と思ったら、まずは低い姿勢を保つようにしましょう。
その場でゆっくりとしゃがむ、いすに座るなど、慌てずゆっくり対応します。可能なら横になり、安静にするのが一番。
立ったままでいると倒れて怪我をする危険もあります。まずはゆっくり低い姿勢になるようにしましょう。
2. 服を緩める
体を締めつけているものを緩めて、楽な姿勢を保ちます。ネクタイ、ベルトなどは、できるだけ緩めたり外したりしましょう。
女性の場合は下着などが締め付けの原因になっている場合もあります。可能なら緩めてみましょう。
体を締め付けているものを緩めると、血流がよくなりめまいや立ちくらみの改善が期待できます。
3. 症状が治まるのを待つ
服を緩めて安静を保てるようになったら、そのまま症状が治まるのを待ちます。可能なら水分をゆっくり補給してみましょう。
楽な姿勢でゆっくりと、症状が落ち着くのを待つのがポイント。
外出先など一人で安静を保つのが難しい場合は、周りの人に助けを求めるようにしてください。
4. 治まった後も、急な動作は控えてゆっくり動く
立ちくらみやめまいが治まったら、ゆっくり動くようにしましょう。
治まったからといって、急な動作や激しい運動は禁物。少しずつ動きながら様子を見ます。
待っても治まらない、さらにひどくなる、動けないほどひどいような場合は受診が必要です。
こんな人はやってはいけない!糖質制限が向いていない人
糖質制限で立ちくらみを経験する人は、少なくありません。糖質制限を経験した人の半分は、なにかしらの体調不良を体験しているとの調査結果もあります。
もしかしたらあなたは、糖質制限がもともと向いていない人かもしれません。
糖質制限をしてはいけない人、向いていない人の特徴は2つです。
- もともと立ちくらみがひどい貧血人
- 貧血気味の人
順番に説明します。
1. もともと立ちくらみがひどい人
糖質制限をする前からよく立ちくらみがする人は、糖質制限は向いていません。
立ちくらみの原因をしっかり調べて、まずは立ちくらみをしない体づくりをすることが先決。体質に合わないダイエットは、失敗のもとです。
立ちくらみがひどい人は、糖質を少量から制限することから始めたり、糖質制限以外のダイエットを検討したりしてみましょう。
2. 貧血気味の人
貧血の人や貧血気味の人も、糖質制限には向いていません。まずは貧血をしっかり治すことが大切。
貧血状態ではどんなにダイエットを頑張っても結果につながりませんし、さらに体調不良を招いてしまう結果に。
女性は特に貧血や鉄不足の方が多いです。貧血はしっかり治してから、糖質制限を始めるようにしましょう。
もう立ちくらみには悩まない!糖質制限で安全にダイエットする4つのコツ
立ちくらみの原因や対処法、糖質制限が向いていない人について、おわかりいただけたと思います。
では、糖質制限で安全にダイエットするのは難しいことなのでしょうか?
糖質制限にはリスクもありますが、正しい方法でやれば安全に行える食事療法です。
立ちくらみに悩むことなく、安全にダイエットできるコツは4つあります。
- 糖質を制限するリスクを正しく理解する
- 過度な糖質制限をしない
- 食事のバランスを重視する
- 女性は特に貧血に注意する
順番に説明していきますね。
1. 糖質を制限するリスクを正しく理解する
まずは糖質を制限するリスクを、正しく理解することが大切です。
あやふやな知識で糖質制限をすることは、体調不良の原因となりとても危険。糖質は、体には欠かせない栄養素のひとつ。制限することでいろんな弊害が生まれます。
正しい知識を持って、自分にあった量や方法で糖質を制限していくことが大切です。
2. 過度な糖質制限をしない
過度に糖質制限をするのは、体調不良のリスクが大きすぎるのでやめましょう。立ちくらみやめまいの原因になるばかりでなく、低血糖の原因にもなり危険です。
糖質制限の良いところは、糖質を摂る量を自分に合わせて調節できるところ。
最初は緩やかな糖質制限から始め、大きく制限するのは体が慣れてからにするのがおすすめです。
3. 食事のバランスを重視しよう
糖質を制限することで、一日に摂取できる栄養素のバランスが変化します。
糖質以外に足りない栄養素がないか、日々の食事内容を確認しましょう。カロリー不足や栄養不足になっていないかも、しっかりと確認することが大切です。
またビタミンBやC、鉄分なども不足しやすくなるので注意が必要です。
4. 女性は特に貧血に注意!鉄分が不足すると痩せにくい
女性は特に、鉄分が不足していないか、貧血になっていないかということに気をつけましょう。鉄分が不足すると痩せにくく、立ちくらみやめまいの原因になります。
糖質制限中は鉄分の多い食材であるレバーや牛の赤身、マグロやあさりなどを摂るのがおすすめ。
また鉄分の吸収率を上げてくれるビタミンCも、不足しないように気をつけましょう。
糖質制限中の立ちくらみは危険。正しくできているかどうか再確認しよう
今回は、糖質制限中の立ちくらみについてお伝えしました。
まとめると以下の通りです。
- 糖質制限中の立ちくらみは、カロリー不足や栄養不足、低血糖や貧血が主な原因
- 糖質制限中の食事には、カロリー計算や栄養計算も必要
- 糖質制限にはリスクもあるが、正しく行えば安全にできる
- カロリーや栄養不足、貧血などに気をつけて、最初は少しずつ制限することから始めよう
立ちくらみなど体調不良が起きるのは、糖質制限がうまくいっていない証拠。正しい糖質制限のやり方を知っていれば、体調不良に悩まされることなく安全にダイエットが行えます。
糖質制限は、正しい知識を得てから行うようにしてくださいね。
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