上腕二頭筋のストレッチ方法6選!効果を高めるポイント&POF法について

「上腕二頭筋のストレッチ方法を知りたい!ストレッチでどんな効果が得られるの?」あなたはこんなふうに考えていませんか?上腕二頭筋においてストレッチは非常に重要です。当記事では、上腕二頭筋のストレッチ方法と、効率的なトレーニング方法について解説していますので、ぜひ参考にしてください!

「上腕二頭筋のストレッチ方法を知りたい!」
「ストレッチでどんな効果が得られるの?詳しく知りたいなぁ…」

あなたはこんなふうに考えていませんか?

上腕二頭筋をストレッチするメリットは非常に大きく、またトレーニングにおいてもストレッチを意識することは重要です。

当記事では、上腕二頭筋のストレッチ方法と、効率的なトレーニング方法について解説しています。

上腕二頭筋の痛みを解消したい、もしくは筋トレの効率を最大限高めたいと考えているなら、ぜひ最後までご覧ください!

上腕二頭筋とは?

ストレッチの前にまず、上腕二頭筋の正しい位置や役割について、簡単に知っておきましょう。

上腕二頭筋とは、力こぶのところにある筋肉です。

外側の「長頭」と内側の「短頭」の2つに分かれており、主に腕を前方に上げるときなどに使われています。

上腕二頭筋は、日常生活やスポーツでも良く使われ、痛めやすい部位ですから、こまめにストレッチしてほぐしてあげましょう。

上腕二頭筋のストレッチで得られる3つの効果

上腕二頭筋をストレッチすると、次の3つの効果が得られます。

  • 肩こりが解消する
  • 疲労回復が早くなる
  • 二の腕が細くなる

それぞれ詳しく解説します。

(1)肩こりが解消する

1つ目の効果は、肩こりが解消すること。

上腕二頭筋は肩関節と繋がっているため、ここが凝り固まっていると、肩こりの原因になってしまいます。

特に、デスクワークなど長時間同じ姿勢を保っている人は、肩こりになりやすいです。慢性的な肩こりに悩まされているなら、休憩時間などにストレッチを取り入れましょう。

(2)疲労回復が早くなる

2つ目の効果は、疲労回復が早くなること。

上腕二頭筋に限らず、筋トレやスポーツの後のストレッチは重要です。なぜなら、運動後は乳酸等の疲労物質が溜まっているからです。

ストレッチを行うと血行が促進され、疲労物質を洗い流せるため、筋肉の疲労回復が早くなります。

筋トレの後、痛みが長引くならストレッチを取り入れてみましょう。

(3)二の腕が細くなる

3つ目の効果は、二の腕が細くなること。

腕が凝り固まっていると、むくみが発生して腕が膨れ上がってしまいます。

むくみは血行促進することで解消できますから、腕がパンパンになっているなら、ぜひストレッチを試してみてください。

上腕二頭筋&上腕三頭筋に効くおすすめストレッチ方法6選

今回は、誰でも簡単にできるストレッチを6つ紹介します。

  • 立って行うストレッチ
  • 椅子を使ったストレッチ
  • 座って行うストレッチ
  • 腕を開くストレッチ
  • 肩を伸ばすストレッチ
  • 腕をひねるストレッチ

それぞれの手順とポイントを解説しますので、ちょっとしたスキマ時間に取り組んでみてください。

1.  立って行うストレッチ

力こぶが痛い時におすすめのストレッチです。

立ち上がって行うため、デスクワークの休憩時間に行うと良いリフレッシュになりますよ。

手順

  1. 足を肩幅くらいに開いて立つ
  2. 親指が下にくるように、腕を内側に回す
  3. 最大限ひねった状態で20〜30秒キープする

ストレッチのポイント

  • 背筋をしっかり伸ばす
  • 肩の力を抜いて行う

2.  椅子を使ったストレッチ

上腕二頭筋を全体的にほぐせるストレッチです。

椅子の代わりにパートナーに支えてもらうこともできるため、二人以上で取り組む際におすすめです。

手順

  1. 椅子の前に足を伸ばして座る
  2. 片腕を後方に伸ばし、椅子の上に乗せる
  3. 息を吸いながら腕を内側にひねる
  4. 息を吐きながら体をやや前傾にする
  5. そのまま20〜30秒キープする
  6. 反対側の腕も同じようにストレッチする

ストレッチのポイント

  • 背筋をしっかりのばす
  • 体を傾けるとき、息をゆっくり吐く

3.  座って行うストレッチ

デスクワークの休憩時間に最適のストレッチです。

椅子を後ろに引く動作を行うため、キャスター付きの椅子だとよりスムーズにストレッチできます。

手順

  1. 椅子に座る
  2. 片腕を机に乗せる
  3. 椅子を後ろに動かしながら体を前方に倒す
  4. 限界まで椅子を引いたら、手を肩に乗せる
  5. そのまま20秒間キープする
  6. 反対側の腕も同じようにストレッチする

ストレッチのポイント

  • 椅子はキャスター付きのものを使う
  • 呼吸を安定させる
  • ひじを机に固定する

4.  腕を開くストレッチ

筋トレ後におすすめのストレッチです。

特に道具などは必要ないため、ちょっとしたスキマ時間にぜひ取り組んでみてください。

手順

  1. 足を肩幅くらいに開いて立つ
  2. 両腕を伸ばして45度くらい開く
  3. そのまま両腕を親指側にひねる
  4. 限界までひねったら数秒間キープする

ストレッチのポイント

  • 腕の外側を伸ばすことを意識する
  • 腕は先端だけでなく、付け根からしっかり回す

5.  肩を伸ばすストレッチ

肩こり解消におすすめのストレッチです。

上腕二頭筋をストレッチしつつ、肩周りの凝りを一気に解消することができます。

手順

  1. 背筋をまっすぐにして椅子に座る
  2. 足を肩幅くらいに広げる
  3. 右腕を左足よりも左側に持っていく
  4. 右腕を伸ばしたまま10秒間キープする
  5. 右腕を右側の上斜め45度に伸ばす
  6. そのまま20秒間キープする
  7. 左腕も同じようにストレッチする

ストレッチのポイント

  • 胸と脇下の伸びを意識する
  • 肩を動かさないようにする
  • ゆっくりとストレッチを行う

6.  腕をひねるストレッチ

人目が多い場所でおすすめのストレッチです。

さりげない動作でほぐせるため、周りに人がいてもあまり気になりません。

手順

  1. テーブルを背にして立つ
  2. 腕を内側にひねってテーブルに乗せる
  3. ひじを曲げないように腕をまっすぐ伸ばす
  4. 痛くないところで数秒間キープする

ストレッチのポイント

  • 呼吸を止めないようにする
  • 手の甲が下になるようにする

上腕二頭筋のストレッチ効果を高める3つのポイント

次の3点を意識すると、よりストレッチ効果を高められます。

  • 十分な栄養を摂取する
  • 湯船にしっかり浸かる
  • 睡眠をたっぷり取る

それぞれ詳しく解説します。

(1)十分な栄養を摂取する

ストレッチ効果を高めるポイント1つ目は、十分な栄養を摂取すること。

筋肉が修復されるには、タンパク質等の栄養素が必要不可欠です。特に、筋トレやスポーツなどで体を動かしているなら、栄養バランスには気を遣いましょう。

おすすめなのは、PFCバランスを意識した食事法です。

PFCとは、三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物の割合のことで、最適な比率は次のようになります。

  • タンパク質:15%
  • 脂質:25%
  • 炭水化物:60%

しっかり管理したい場合は、あすけんなどの食事管理アプリを活用しましょう。

(2)湯船にしっかり浸かる

ストレッチ効果を高めるポイント2つ目は、湯船に浸かること。

お風呂で体を温めると、ストレッチしたときと同じように血行促進され、疲労物質が洗い流されます。

夏場は暑いからとシャワーで済ませてしまう人も多いと思いますが、そんな時こそ湯船に浸かって体を休ませましょう。

(3)睡眠をたっぷり取る

ストレッチ効果を高めるポイント3つ目は、睡眠を取ること。

筋肉は、寝ている間に分泌される成長ホルモンによって修復・合成されています。そのため、睡眠不足になると、筋肉が十分に休まりません。

最適な睡眠時間は7〜8時間ほど。

働いている人がこれだけの時間を確保するのは難しいですが、できる範囲内でしっかり睡眠を取りましょう。

また、電子機器から発せられるブルーライトは睡眠を浅くしてしまうことがわかっています。よって、寝る1時間前にはスマホやパソコンを見るのをやめ、睡眠の質を高めるよう心掛けてください。

上腕二頭筋を鍛える際はPOF法が重要!各種目ごとのおすすめメニュー6選

上腕二頭筋を鍛えるには、POF法を知っておきましょう。

POF法とは「Position of Flexion」の略で、要はトレーニングのどこで最大負荷がかかるかを表しています。

トレーニング種目は以下の3つに分けられます。

  • ミッドレンジ種目
  • ストレッチ種目
  • コントラクト種目

それぞれの種目の解説、及びおすすめのトレーニングメニューについて解説します。

(A)ミッドレンジ種目

動作の中間で最も負荷がかかる種目です。

ダンベルカール、ハンマーカールなど、他の種目よりも高重量を扱いやすいのが特徴になります。

1. ダンベルカール

ダンベルを持って上下させるトレーニングです。

最も基本的な上腕二頭筋トレーニングのため、初心者はまずこのメニューから取り組んでみてください。

手順

  1. 足幅を肩幅に開いて立つ
  2. ダンベルを両手で握る
  3. 両手で肩の位置まで上げる
  4. その状態を2秒間キープする
  5. ゆっくりと下ろす

効率を高めるポイント

  • しっかりと背筋を伸ばす
  • 脇を閉じる
  • ダンベルを下ろすときも力を抜かない

2. バーベルカール

ダンベルを縦にして行う以外は、ダンベルカールと同じです。

しかし、ダンベルカールは上腕二頭筋の短頭に効くのに対し、こちらは長頭に効果があります。同時並行で取り組むと、より力強い腕を作れますよ。

手順

  1. 足幅を肩幅に開いて立つ
  2. ダンベルを手のひらが内を向くように持つ
  3. ダンベルを持ち上げる
  4. 限界まで上げたら2秒間キープする
  5. ゆっくりと下ろす

効率を高めるポイント

  • しっかりと背筋を伸ばす
  • 脇を閉じる
  • ダンベルを下ろすときも力を抜かない

(B)ストレッチ種目

筋肉が伸びたときに最も負荷がかかる種目です。

インクラインダンベルカール、及びダンベルカールがこれにあたり、細かな負荷を与えられるため筋肥大に適しています。

3. インクラインダンベルカール

角度付きベンチに座って行うダンベルカールです。

鍛えられる部位は通常のダンベルカールと同じですが、ベンチの支えがあるため、肩に力が入りにくいというメリットがあります。

手順

  1. ベンチの角度を45度くらいにする
  2. ダンベルを両手に持ってベンチに腰掛ける
  3. ダンベルを胸に向かって上げる
  4. ゆっくりダンベルを下げる

効率を高めるポイント

  • 胸をしっかり張る
  • ひじを伸ばしすぎない
  • 肩に力が入らないよう注意する

4. インクラインハンマーカール

角度付きベンチに座って行うハンマーカールです。

肩に力が逃げにくい点以外は、通常のハンマーカールと同じで、上腕二頭筋の長頭に負荷を与えられます。

手順

  1. ベンチの角度を45度くらいにする
  2. ダンベルを手のひらが内を向くように持つ
  3. ベンチに腰掛ける
  4. ダンベルを胸に向かって上げる
  5. ゆっくりダンベルを下げる

効率を高めるポイント

  • 胸をしっかり張る
  • ひじを伸ばしすぎない
  • 肩に力が入らないよう注意する

(C)コントラクト種目

筋肉が収縮したときに最も負荷がかかる種目です。

ケーブルカール、コンセントレーションカールがこれにあたり、血流を促すことによって効率的にパンプアップを狙えます。

5. ケーブルカール

ケーブルマシンを使ったトレーニングです。

ケーブルを持って下に引き下げるという動作を行いますが、鍛えられる部位はダンベルカールと同様です。

手順

  1. ケーブルを両足で抑える
  2. 両手でケーブルを掴む
  3. 肩の高さまでケーブルを引き上げる
  4. ゆっくりとケーブルを元の位置まで戻す
  5. 10回 × 3セット行う

効率を高めるポイント

  • 背筋をまっすぐに伸ばして行う
  • 上半身を反らさないようにする
  • ひじの位置を動かさないようにする
  • ケーブルの張力に逆らいながら下ろす

6. コンセントレーションカール

ダンベルを斜めに持ち上げるトレーニングです。

上腕二頭筋の短頭を集中的に鍛えられます。また、ひじを固定しやすいためフォームが崩れにくく、初心者に適していると言えるでしょう。

手順

  1. ベンチ等に浅めに座る
  2. 右手でダンベルを持つ
  3. 左手はひざの上に置く
  4. 反対側のひざに向かってダンベルを持ち上げる
  5. ゆっくりと下ろして太ももの内側にくっつける

効率を高めるポイント

  • ひじを固定する
  • 手首を内側に向けない

上腕二頭筋が筋肉痛になったら、筋トレはお休みしてOK!

上腕二頭筋が筋肉痛になっているなら、トレーニングは休みましょう。

なぜなら、筋肉痛は筋肉が超回復中だというサインだからです。超回復とは、筋肉が傷ついた後修復され、前よりも強くなるサイクルのこと。

超回復最中に負荷を与えると、逆効果になってしまいますから、筋肉痛のときは休息が必要になります。

なお、以下の表は各部位の超回復にかかる時間をまとめたものです。

部位 筋肉 回復にかかる時間
お腹 腹筋 24時間
お尻 大臀筋 48時間
三角筋 48時間
僧帽筋 48時間
上腕二頭筋 48時間
上腕三頭筋 48時間
大胸筋 48時間
背中 広背筋 72時間
脊柱起立筋 72時間
大腿四頭筋 72時間
ハムストリングス 72時間

上腕二頭筋の回復時間は48時間です。

トレーニング後は筋肉痛になっている、いないに関わらず、最低2日間は休ませましょう。

まとめ|上腕二頭筋はよく使う部位だからストレッチが重要。食事や睡眠も合わせて意識しよう!

上腕二頭筋は、筋トレやスポーツ、日常生活でも使われやすい部位で、疲労しやすく凝りやすいという特徴があります。

上腕二頭筋をこまめにストレッチしてあげることで、以下の効果を得られますよ。

  • 肩こりが解消する
  • 疲労回復が早くなる
  • 二の腕が細くなる

腕をしっかり休ませるにはストレッチだけでなく、睡眠を7時間以上取り、PFCバランスを考えた食事を摂取しましょう。