「上腕二頭筋のストレッチ方法を知りたい!」
「ストレッチでどんな効果が得られるの?詳しく知りたいなぁ…」
あなたはこんなふうに考えていませんか?
上腕二頭筋をストレッチするメリットは非常に大きく、またトレーニングにおいてもストレッチを意識することは重要です。
当記事では、上腕二頭筋のストレッチ方法と、効率的なトレーニング方法について解説しています。
上腕二頭筋の痛みを解消したい、もしくは筋トレの効率を最大限高めたいと考えているなら、ぜひ最後までご覧ください!
上腕二頭筋とは?
ストレッチの前にまず、上腕二頭筋の正しい位置や役割について、簡単に知っておきましょう。
上腕二頭筋とは、力こぶのところにある筋肉です。
外側の「長頭」と内側の「短頭」の2つに分かれており、主に腕を前方に上げるときなどに使われています。
上腕二頭筋は、日常生活やスポーツでも良く使われ、痛めやすい部位ですから、こまめにストレッチしてほぐしてあげましょう。
上腕二頭筋のストレッチで得られる3つの効果
上腕二頭筋をストレッチすると、次の3つの効果が得られます。
- 肩こりが解消する
- 疲労回復が早くなる
- 二の腕が細くなる
それぞれ詳しく解説します。
(1)肩こりが解消する
1つ目の効果は、肩こりが解消すること。
上腕二頭筋は肩関節と繋がっているため、ここが凝り固まっていると、肩こりの原因になってしまいます。
特に、デスクワークなど長時間同じ姿勢を保っている人は、肩こりになりやすいです。慢性的な肩こりに悩まされているなら、休憩時間などにストレッチを取り入れましょう。
(2)疲労回復が早くなる
2つ目の効果は、疲労回復が早くなること。
上腕二頭筋に限らず、筋トレやスポーツの後のストレッチは重要です。なぜなら、運動後は乳酸等の疲労物質が溜まっているからです。
ストレッチを行うと血行が促進され、疲労物質を洗い流せるため、筋肉の疲労回復が早くなります。
筋トレの後、痛みが長引くならストレッチを取り入れてみましょう。
(3)二の腕が細くなる
3つ目の効果は、二の腕が細くなること。
腕が凝り固まっていると、むくみが発生して腕が膨れ上がってしまいます。
むくみは血行促進することで解消できますから、腕がパンパンになっているなら、ぜひストレッチを試してみてください。
上腕二頭筋&上腕三頭筋に効くおすすめストレッチ方法6選
今回は、誰でも簡単にできるストレッチを6つ紹介します。
- 立って行うストレッチ
- 椅子を使ったストレッチ
- 座って行うストレッチ
- 腕を開くストレッチ
- 肩を伸ばすストレッチ
- 腕をひねるストレッチ
それぞれの手順とポイントを解説しますので、ちょっとしたスキマ時間に取り組んでみてください。
1. 立って行うストレッチ
力こぶが痛い時におすすめのストレッチです。
立ち上がって行うため、デスクワークの休憩時間に行うと良いリフレッシュになりますよ。
手順
- 足を肩幅くらいに開いて立つ
- 親指が下にくるように、腕を内側に回す
- 最大限ひねった状態で20〜30秒キープする
ストレッチのポイント
- 背筋をしっかり伸ばす
- 肩の力を抜いて行う
2. 椅子を使ったストレッチ
上腕二頭筋を全体的にほぐせるストレッチです。
椅子の代わりにパートナーに支えてもらうこともできるため、二人以上で取り組む際におすすめです。
手順
- 椅子の前に足を伸ばして座る
- 片腕を後方に伸ばし、椅子の上に乗せる
- 息を吸いながら腕を内側にひねる
- 息を吐きながら体をやや前傾にする
- そのまま20〜30秒キープする
- 反対側の腕も同じようにストレッチする
ストレッチのポイント
- 背筋をしっかりのばす
- 体を傾けるとき、息をゆっくり吐く
3. 座って行うストレッチ
デスクワークの休憩時間に最適のストレッチです。
椅子を後ろに引く動作を行うため、キャスター付きの椅子だとよりスムーズにストレッチできます。
手順
- 椅子に座る
- 片腕を机に乗せる
- 椅子を後ろに動かしながら体を前方に倒す
- 限界まで椅子を引いたら、手を肩に乗せる
- そのまま20秒間キープする
- 反対側の腕も同じようにストレッチする
ストレッチのポイント
- 椅子はキャスター付きのものを使う
- 呼吸を安定させる
- ひじを机に固定する
4. 腕を開くストレッチ
筋トレ後におすすめのストレッチです。
特に道具などは必要ないため、ちょっとしたスキマ時間にぜひ取り組んでみてください。
手順
- 足を肩幅くらいに開いて立つ
- 両腕を伸ばして45度くらい開く
- そのまま両腕を親指側にひねる
- 限界までひねったら数秒間キープする
ストレッチのポイント
- 腕の外側を伸ばすことを意識する
- 腕は先端だけでなく、付け根からしっかり回す
5. 肩を伸ばすストレッチ
肩こり解消におすすめのストレッチです。
上腕二頭筋をストレッチしつつ、肩周りの凝りを一気に解消することができます。
手順
- 背筋をまっすぐにして椅子に座る
- 足を肩幅くらいに広げる
- 右腕を左足よりも左側に持っていく
- 右腕を伸ばしたまま10秒間キープする
- 右腕を右側の上斜め45度に伸ばす
- そのまま20秒間キープする
- 左腕も同じようにストレッチする
ストレッチのポイント
- 胸と脇下の伸びを意識する
- 肩を動かさないようにする
- ゆっくりとストレッチを行う
6. 腕をひねるストレッチ
人目が多い場所でおすすめのストレッチです。
さりげない動作でほぐせるため、周りに人がいてもあまり気になりません。
手順
- テーブルを背にして立つ
- 腕を内側にひねってテーブルに乗せる
- ひじを曲げないように腕をまっすぐ伸ばす
- 痛くないところで数秒間キープする
ストレッチのポイント
- 呼吸を止めないようにする
- 手の甲が下になるようにする
上腕二頭筋のストレッチ効果を高める3つのポイント
次の3点を意識すると、よりストレッチ効果を高められます。
- 十分な栄養を摂取する
- 湯船にしっかり浸かる
- 睡眠をたっぷり取る
それぞれ詳しく解説します。
(1)十分な栄養を摂取する
ストレッチ効果を高めるポイント1つ目は、十分な栄養を摂取すること。
筋肉が修復されるには、タンパク質等の栄養素が必要不可欠です。特に、筋トレやスポーツなどで体を動かしているなら、栄養バランスには気を遣いましょう。
おすすめなのは、PFCバランスを意識した食事法です。
PFCとは、三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物の割合のことで、最適な比率は次のようになります。
- タンパク質:15%
- 脂質:25%
- 炭水化物:60%
しっかり管理したい場合は、あすけんなどの食事管理アプリを活用しましょう。
(2)湯船にしっかり浸かる
ストレッチ効果を高めるポイント2つ目は、湯船に浸かること。
お風呂で体を温めると、ストレッチしたときと同じように血行促進され、疲労物質が洗い流されます。
夏場は暑いからとシャワーで済ませてしまう人も多いと思いますが、そんな時こそ湯船に浸かって体を休ませましょう。
(3)睡眠をたっぷり取る
ストレッチ効果を高めるポイント3つ目は、睡眠を取ること。
筋肉は、寝ている間に分泌される成長ホルモンによって修復・合成されています。そのため、睡眠不足になると、筋肉が十分に休まりません。
最適な睡眠時間は7〜8時間ほど。
働いている人がこれだけの時間を確保するのは難しいですが、できる範囲内でしっかり睡眠を取りましょう。
また、電子機器から発せられるブルーライトは睡眠を浅くしてしまうことがわかっています。よって、寝る1時間前にはスマホやパソコンを見るのをやめ、睡眠の質を高めるよう心掛けてください。
上腕二頭筋を鍛える際はPOF法が重要!各種目ごとのおすすめメニュー6選
上腕二頭筋を鍛えるには、POF法を知っておきましょう。
POF法とは「Position of Flexion」の略で、要はトレーニングのどこで最大負荷がかかるかを表しています。
トレーニング種目は以下の3つに分けられます。
- ミッドレンジ種目
- ストレッチ種目
- コントラクト種目
それぞれの種目の解説、及びおすすめのトレーニングメニューについて解説します。
(A)ミッドレンジ種目
動作の中間で最も負荷がかかる種目です。
ダンベルカール、ハンマーカールなど、他の種目よりも高重量を扱いやすいのが特徴になります。
1. ダンベルカール
ダンベルを持って上下させるトレーニングです。
最も基本的な上腕二頭筋トレーニングのため、初心者はまずこのメニューから取り組んでみてください。
手順
- 足幅を肩幅に開いて立つ
- ダンベルを両手で握る
- 両手で肩の位置まで上げる
- その状態を2秒間キープする
- ゆっくりと下ろす
効率を高めるポイント
- しっかりと背筋を伸ばす
- 脇を閉じる
- ダンベルを下ろすときも力を抜かない
2. バーベルカール
ダンベルを縦にして行う以外は、ダンベルカールと同じです。
しかし、ダンベルカールは上腕二頭筋の短頭に効くのに対し、こちらは長頭に効果があります。同時並行で取り組むと、より力強い腕を作れますよ。
手順
- 足幅を肩幅に開いて立つ
- ダンベルを手のひらが内を向くように持つ
- ダンベルを持ち上げる
- 限界まで上げたら2秒間キープする
- ゆっくりと下ろす
効率を高めるポイント
- しっかりと背筋を伸ばす
- 脇を閉じる
- ダンベルを下ろすときも力を抜かない
(B)ストレッチ種目
筋肉が伸びたときに最も負荷がかかる種目です。
インクラインダンベルカール、及びダンベルカールがこれにあたり、細かな負荷を与えられるため筋肥大に適しています。
3. インクラインダンベルカール
角度付きベンチに座って行うダンベルカールです。
鍛えられる部位は通常のダンベルカールと同じですが、ベンチの支えがあるため、肩に力が入りにくいというメリットがあります。
手順
- ベンチの角度を45度くらいにする
- ダンベルを両手に持ってベンチに腰掛ける
- ダンベルを胸に向かって上げる
- ゆっくりダンベルを下げる
効率を高めるポイント
- 胸をしっかり張る
- ひじを伸ばしすぎない
- 肩に力が入らないよう注意する
4. インクラインハンマーカール
角度付きベンチに座って行うハンマーカールです。
肩に力が逃げにくい点以外は、通常のハンマーカールと同じで、上腕二頭筋の長頭に負荷を与えられます。
手順
- ベンチの角度を45度くらいにする
- ダンベルを手のひらが内を向くように持つ
- ベンチに腰掛ける
- ダンベルを胸に向かって上げる
- ゆっくりダンベルを下げる
効率を高めるポイント
- 胸をしっかり張る
- ひじを伸ばしすぎない
- 肩に力が入らないよう注意する
(C)コントラクト種目
筋肉が収縮したときに最も負荷がかかる種目です。
ケーブルカール、コンセントレーションカールがこれにあたり、血流を促すことによって効率的にパンプアップを狙えます。
5. ケーブルカール
ケーブルマシンを使ったトレーニングです。
ケーブルを持って下に引き下げるという動作を行いますが、鍛えられる部位はダンベルカールと同様です。
手順
- ケーブルを両足で抑える
- 両手でケーブルを掴む
- 肩の高さまでケーブルを引き上げる
- ゆっくりとケーブルを元の位置まで戻す
- 10回 × 3セット行う
効率を高めるポイント
- 背筋をまっすぐに伸ばして行う
- 上半身を反らさないようにする
- ひじの位置を動かさないようにする
- ケーブルの張力に逆らいながら下ろす
6. コンセントレーションカール
ダンベルを斜めに持ち上げるトレーニングです。
上腕二頭筋の短頭を集中的に鍛えられます。また、ひじを固定しやすいためフォームが崩れにくく、初心者に適していると言えるでしょう。
手順
- ベンチ等に浅めに座る
- 右手でダンベルを持つ
- 左手はひざの上に置く
- 反対側のひざに向かってダンベルを持ち上げる
- ゆっくりと下ろして太ももの内側にくっつける
効率を高めるポイント
- ひじを固定する
- 手首を内側に向けない
上腕二頭筋が筋肉痛になったら、筋トレはお休みしてOK!
上腕二頭筋が筋肉痛になっているなら、トレーニングは休みましょう。
なぜなら、筋肉痛は筋肉が超回復中だというサインだからです。超回復とは、筋肉が傷ついた後修復され、前よりも強くなるサイクルのこと。
超回復最中に負荷を与えると、逆効果になってしまいますから、筋肉痛のときは休息が必要になります。
なお、以下の表は各部位の超回復にかかる時間をまとめたものです。
部位 | 筋肉 | 回復にかかる時間 |
お腹 | 腹筋 | 24時間 |
お尻 | 大臀筋 | 48時間 |
肩 | 三角筋 | 48時間 |
僧帽筋 | 48時間 | |
腕 | 上腕二頭筋 | 48時間 |
上腕三頭筋 | 48時間 | |
胸 | 大胸筋 | 48時間 |
背中 | 広背筋 | 72時間 |
脊柱起立筋 | 72時間 | |
脚 | 大腿四頭筋 | 72時間 |
ハムストリングス | 72時間 |
上腕二頭筋の回復時間は48時間です。
トレーニング後は筋肉痛になっている、いないに関わらず、最低2日間は休ませましょう。
まとめ|上腕二頭筋はよく使う部位だからストレッチが重要。食事や睡眠も合わせて意識しよう!
上腕二頭筋は、筋トレやスポーツ、日常生活でも使われやすい部位で、疲労しやすく凝りやすいという特徴があります。
上腕二頭筋をこまめにストレッチしてあげることで、以下の効果を得られますよ。
- 肩こりが解消する
- 疲労回復が早くなる
- 二の腕が細くなる
腕をしっかり休ませるにはストレッチだけでなく、睡眠を7時間以上取り、PFCバランスを考えた食事を摂取しましょう。