【効果的】筋肉痛にはロキソニンが効く?超回復への影響と筋トレ再開のタイミングについて

「超回復を早めるトレーニングってあるのかな?」あなたはこんな疑問を持っていませんか?筋トレを始めたばかりの方は効果的なトレーニングについて知りたいことがたくさんあるかも知れません。ここでは超回復について改めてお伝えしていくとともに超回復を早める方法について解説しています。超回復を早めたいと考えている方はぜひご覧ください!

「筋肉痛にロキソニンは効くの?」
「筋肉痛でトレーニングが出来ない…どうにか筋肉痛を抑える方法はない?」

頭痛や腹痛の場合には、鎮痛薬を使用してコントロールするのが一般的ですが、筋肉痛の場合にはロキソニンが効くのか気になりますよね。

この記事では、筋肉痛にロキソニンの服用を考えているあなたのために、以下の情報について解説します。

  • 筋肉痛がなぜ起こるのか
  • ロキソニンを使用した方が良いのか
  • 薬以外で回復させる方法はあるのか

筋肉痛の対処法として、ロキソニンの使用を検討している方は是非参考にしてください。

「筋肉痛」は筋肉の炎症

筋肉痛とは、筋肉の炎症に伴う痛みです。

一般的に、慣れない運動や、筋肉に普段以上の負荷がかかった場合に発症します。

かつては筋肉痛の正体は「乳酸によるもの」という通説がありました。運動によって筋肉疲労が起こり、疲労物質である乳酸が蓄積することで痛みを発症すると考えられてきたのです。

しかし現代では、筋肉痛の原因が筋肉の損傷によるものだということがわかってきました。

運動によって傷ついた筋肉繊維が体の自然治癒力によって回復に向かうときに、修復過程の一部として炎症反応が起こります。その痛みが筋肉痛である、といわれています。

筋トレ後の筋肉痛が起こるメカニズム

筋肉痛の主な原因は、普段使わない筋肉を動かすことによる炎症です。

筋肉痛は「即発性筋痛」と「遅発性筋痛」に大別されます。
筋トレで起こる痛みの多くは即発性筋痛であり、運動の直後から痛みを感じます。

そもそも筋トレの目的自体が、筋肉に負荷をかけて損傷を起こし、修復過程させる過程で筋肥大させることです。

したがって、筋トレと筋肉痛は切り離せないものだと言えるでしょう。

筋肉痛は筋肉が回復する過程で起こる

筋肉痛は、筋肉の修復過程で起こります。

筋肉痛の原因発生から痛みの自覚までの流れは、次のとおりです。

  1. 普段使わない筋肉の運動や同じ筋肉を何度も使う筋トレをする
  2. 筋繊維や周囲組織が損傷をうける
  3. 損傷した筋肉の修復のため白血球成分が集約する
  4. 血球の集まり(=炎症)が起きる
  5. 炎症により神経刺激物質が筋膜を刺激する
  6. 筋膜への刺激が痛み中枢から痛みとして自覚される

適度な筋肉痛は負荷の目安にもなる​​

筋肉痛が適度に感じられる場合は、効果的な筋トレが行われた結果ともいえます。

超回復を期待するような筋トレの場合は、筋肉の損傷を起こす程度のトレーニングが必要です。このため、程度の差はあれど、筋トレ後に筋肉の損傷が起こることは避けられません。

ちなみに「数日後の筋肉痛」は、運動した箇所の筋肉内血管が未発達なために起こります。

普段よく使う筋肉や鍛えている筋肉の内部には毛細血管が発達しているため、筋肉の損傷に伴う血液集約が起きやすく、筋肉痛も早く自覚します。

一方で普段あまり使用しない筋肉の毛細血管は発達が乏しく、血管損傷による血液集約に時間がかかります。このため、筋損傷を受けてから筋肉痛として痛みを自覚するまでにタイムラグが生じるのです。

筋肉痛のときに負荷を与えると逆効果になる

筋肉痛がある状態で、さらに筋トレを行うのはおすすめできません。

筋肉痛がある間は筋肉が運動前の状態に戻りきれていない状態です。この状態で無理に筋トレをしてしまうと炎症の改善が望めないだけでなく、期待する超回復の効果が得られないというデメリットがあります。

痛みのある間はしっかりと休息をとり、筋肉の回復を待つのが得策です。

ロキソニンの鎮痛効果で筋肉痛を緩和できる

ロキソニンは鎮痛薬として使用される一般的な薬で、内服薬と外用薬があります。

筋肉痛の場合、「外用薬」が選択されることが一般的でしょう。

皮膚表面から薬剤が浸透し、痛みの原因となる筋肉内の炎症部分に薬剤が浸透していきます。胃や消化管を経由せずに作用するため、消化器官への影響が少ないのが特徴です。

また、内服薬も筋肉痛に使用できます。

内服薬には筋繊維の修復を補助するビタミンが含まれている薬剤もありますが、消化器官に影響を与える可能性もあるでしょう。

たとえば、ロキソニンを医療機関で処方する場合、多くは胃粘膜保護剤も一緒に処方されますが、これは予めロキソニンによる消化管への刺激を和らげるためです。

ロキソニンは内服薬・外服薬どちらが良いのか

筋肉痛の場合は外用薬を使用するのが一般的です。しかし、痛みの部位や程度によっては、内服薬のほうが使いやすい場合もあります。

たとえば、関節周辺に痛みがある場合や水に濡れやすい部分の場合など、湿布剤(外用薬)は剥がれやすいため、内服薬のほうが効果が得られやすいかも知れません。

反対に、胃や消化管が弱い方には、消化器官に影響のない外用薬の使用が安心です。

ロキソニンには様々な形状の薬剤があり、部位や使用する方の状態に合わせて効果的な薬剤を選ぶことで、効果的に使用できるのです。

なお、ロキソニンは市販でも手に入りますが、自分の症状に合う薬剤を薬剤師に相談の上で購入する「第1類医薬品」に指定されているものもあります。

ロキソニンを使用するときの注意点

鎮痛消炎剤として広く使用されているロキソニンですが、使用する際は注意する点があります。

詳細については添付文書に記載されていますが、主な注意点としては以下です。

  • 15歳未満に使用しない
  • アレルギーに注意が必要
  • 過度な服用は避ける

それぞれ詳しく解説します。

15歳未満は服用しない

15歳未満だとロキソニンは服用出来ません。

なぜなら、成人と違い消化機能が未熟で、安定した薬効が得られない恐れがあるためです。

体重が成人と同じかそれ以上の体の大きい小児(15歳未満は小児)の場合でも、薬剤の分解能力は大人とは違いますので、使用することは出来ません。

また、薬剤を半分に割って飲ませることも出来ませんので注意してください。

小児に鎮痛消炎剤を使用したい場合は、ロキソニン以外の薬剤の使用を検討しましょう。

アレルギー等に注意する

ロキソニンを利用する際は、アレルギーに注意しましょう。

たとえば、喘息の持病がある方や、もともと消化管の治療を受けている方、腎臓や心臓の疾患のある方は使用できません。

市販薬の場合は薬剤師不在の場合は購入できないため、使用を検討する場合は対応した薬剤師に相談する必要があります。

過度な服用は避ける

早く回復させたいからといって、過度な服用はやめましょう。

ロキソニンは内服量を増やしたり、決められた間隔を待たずに頻回に内服したりしても、効果が大きくなることはありません。

過剰服用により消化管が荒れたり、腎臓に負担がかかったりする可能性がありますので、正しい量を決められた使用方法で使うことをおすすめします。

また、長期間内服(5日程度を目安にします)しても効果が得られない場合は、医療機関に相談するのが望ましいです。

ロキソニンの使用は超回復に影響するのか

ロキソニンの超回復への影響は、未だ結論が出ていません。

ただ、ロキソニン内服薬の場合は影響が出る可能性がありそうです。ロキソニンには筋肉痛を和らげる効果がある一方で、抗炎症作用のために、タンパク質の合成を減少させるといった報告もあります。

一方、ロキソニン外用薬は皮膚表面から浸透することから、超回復にはそれほど影響はないと言えるでしょう。

筋肥大の影響について一概には言えませんが、抗炎症作用で筋肉の炎症を落ち着かせることで、超回復を高めることが期待できます。

ロキソニン以外で超回復を高める3つの方法

超回復を高める方法は、ロキソニン以外にも次のような方法があります。

  • 十分な休息をとる
  • 睡眠の質を上げる
  • タンパク質を意識して摂取する
  • 食事間隔は「3時間毎」にする
  • プロテインを摂取する

これらを意識して行うことで、筋トレ後の超回復を高めることが出来ます。

十分な休息をとる

超回復には筋肉の安静時間が必須です。

計画的な筋トレメニューを立てると同時に、定期的な休息日も設定しましょう。

週1日はトレーニングをしない日とし、軽めにウォーキングをしたり、ゆっくりと筋肉をほぐしたりすることで、その後の効果的な超回復につながる筋肉のメンテナンスができます。

睡眠の質を上げる

良質な睡眠のために睡眠の質を上げましょう。

就寝中の部屋を暗くする、寝る前にスマホやパソコンを見ない、などの工夫で体や脳の神経を安静に保ち、質の良い眠りに繋がります。

他にも、寝ている間に胃腸が働いていると睡眠に悪影響を与えてしまうため、寝る2時間前までには食事を控えるようにしてください。

タンパク質を意識して摂取する

超回復のためには、タンパク質を積極的に摂りましょう。

筋肉の維持補修にはタンパク質は欠かせません。

筋トレをしていない場合でも、タンパク質不足は筋肉量の低下を招きますので、筋トレを行う場合は特に意識して摂取するよう心がけましょう。

食事間隔は「3時間毎」にする

血糖値をコントロールするため、食事は3時間ほどの間隔で摂るのが理想的です。

空腹が続くと低血糖となり筋肉の栄養素が糖に変換されて筋肉量の低下が起こります。反対に、高血糖時にはインスリンの作用から脂肪が蓄積されやすい状態となります。

このような状況から、血糖値のバランスを考慮した場合に3時間間隔での食事摂取が望ましいといわれています。

プロテインを摂取する

プロテインを摂取することで、タンパク質を効果的に摂取できます。

運動直後から低下していくタンパク質を、早い段階で補給するのにはプロテインが適しています。

プロテインは純粋にタンパク質が摂れるだけでなく、タンパク質の吸収を補助するビタミン・ミネラルなどもバランス良く含まれているためです。

持ち運びもできますので、うまく活用してこまめにタンパク質を摂取しましょう。

筋肉痛後に筋トレを再開するタイミングの目安

筋トレの再開は、筋肉の炎症が落ち着いてからが目安となります。

個人差もありますが、一般的に筋肉の炎症が落ち着くのに2〜3日程度かかります。

これは超回復に必要な時間と同程度ですので、筋肉痛の痛みが落ち着いたときに、筋トレを再開するのが効果的です。

筋肉痛をロキソニンで和らげて超回復に効果的な筋トレを!

ロキソニンには、筋肉痛の炎症を落ち着かせる効果があることをお伝えしました。

薬剤には作用とともに副作用もありますが、正しく使うことで痛みの緩和をはかり、超回復を高めることも出来ます。

ロキソニンの服用以外にも、以下のような点に注意しましょう。

  • 十分な休息をとる
  • 睡眠の質を上げる
  • タンパク質を意識して摂取する
  • 食事間隔は「3時間毎」にする
  • プロテインを摂取する

超回復の効果を効率よく得るために筋肉のメンテナンスは欠かせません。

食事や睡眠なども合わせて適切なメンテナンスを行い、効果的なトレーニングを行いましょう!

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